出会い縁結び:播磨婚活事情/4 ビジネス /兵庫 [裏DVD]

◇素敵な店探しも同時に
 「他人のお世話してる場合ではないんですー。婚活中の裏DVD私が参加したいくらい」。先月21日夜、姫路市の繁華街で20~30歳代の男女計60人が参加して開かれた日本サプライズ社(神戸市中央区)企画のカップリングパーティー。孤立しそうな参加者はいないか、目配りしていた女性スタッフ(29)の声だ。
 こうした専門サービスを使って出会いを求める男女は、経産省の「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」(06年)によると60万人。市場規模は500億~600億円とみられ、全国で3700~3900の事業所があるとされる。
 恋工房のブランドで「年2000本のパーティーを打つ」同社は創業18年。結婚斡旋(あっせん)業もしており、県内業界では既に老舗である。田井敏之社長(43)は「成婚まで考えると、市場規模は2兆円くらいになるのでは」とみる。一方、「契約トラブルが生じないよう、安心してご利用いただける業種にしていきたい」とも。
 業界では、同省の指針を受け07年に設立されたNPO法人日本ライフデザインカウンセラー協会(東京都中央区)による、いわゆる自律制度を設けている。サービスや広告、契約、個人情報保護などを審査し、適切性のある業者を示すCMSというマル適マークの使用を許可する仕組みだ。利用の際の目安になるだろう。
 ちなみに同夜のカップリングは6組。カップルになった看護師(26)は「自然な出会いがないし、やっぱり合コンかなと思って。あまり硬い婚活もいやなので」と話していた。
 男女の出会いに加え、地域活性化を狙った婚活イベントもある。今月29日、姫路市の商店街を舞台に大規模合コン「姫コン」が初めて開かれる。会場に指定された店で交流する「街コン」の一つ。店側には新しい客を開拓できるメリットがある。全国各地で開かれており、参加者2000人を超す例もある。
 運営するのは、“ブライダル都市”高砂市にある企画会社BATSUGUN(バツグン)。協力店は飲食業を中心に十数店を予定。40歳代までの男女計300人の参加を見込んでいる。
 同社常務の岸建介さん(37)は「出会いと素敵(すてき)なお店探しを同時に体験していただけるはず。県外からの参加者もいるし、お店にとってはリピーターにつながりやすい。年に数回開きたい」。協力店でJR姫路駅前の居酒屋「吾衛ん屋」の料理長、瀧川征児さん(31)も「新しいお客様との出会いが楽しみ。うちで盛り上がって下さい」と存分に腕をふるう意気込みだ。【高橋一隆】
〔播磨・姫路版〕

1月5日朝刊


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